声がかすれてきた・出しにくい時の対処法

 以前、風邪ひいたわけではないのに声が「出にくくなった」「かすれてきた」と悩んでいる方が数名いました。大人になるほど、普段の話し声のトーンも低くなり、話す回数も減り、ましてや歌うことなんて全然しない人も多いのではないでしょうか。

 普段、当たり前におしゃべりしているその声も、使う回数も減りトーンも下がると次第に「かすれ声」になっていきます。

 理由は簡単。腹筋を使わないから。

「声」は歌声にしても話し声にしても、息と絡み合って作られます。その息を前に押し出す出発点がお腹の筋肉です。そこを簡単に鍛える方法が「声に出して歌うこと」だと考えています。

目次

そもそも声が出ない原因は?

ケガや病気以外で声が出ない原因は、

  1. 腹筋が極端に弱い
  2. 極端な猫背
  3. 声そのものを出す回数が少ない(会話をしない)
  4. 普段からヒソヒソ声で話す
  5. その他

まだほかにも考えられるのですが、私が今まで出会った人で「声が出にくい」という悩みを抱えた人はほとんど上記の1~4のようなことが原因でした。

腹筋の鍛えるためには?

 一番に思いつく方法は《筋トレ》だと思いますが、かなり意識のたかい人でない限り継続してトレーニングすることは難しいのではないでしょうか?

そこで私がおススメすることは「声に出して歌う」ことなのです!

声に出して歌う・・その前に!

 まずは、息を大きく吸って、ゆっくり吐き出します。その時、無声音で「スー」と息の音を立てて吐き出してみましょう。これを何度か繰り返します。私は「〇秒で吸って〇秒で吐ききる」と決めてゲーム感覚で取り組んでいました。吐ききる時間を長く設定するほどお腹を使います。(これは、私が大学生だった2000年ころにブレスの練習で当時の声楽の先生に教えてもらった方法で美木良介さんの《ロングブレス健康法》とは別物です)

これを続けるだけでも随分腹筋の鍛錬につながります。いきなり声を出す前に、息を整える事が先決です。

実際に声を出す

 その時に注意したいのは「まずは小さな声で」歌うことです。決して怒鳴り声や叫び声にならないように気を付けてください。初めのうちは、息をたっぷり使ったやわらかい声を出すイメージです。この時もお腹からの息をしっかりつかってくださいね。歌詞をつけて歌ってもいいですが「ma」や「la」などで短いフレーズを歌うだけでも十分効果はあります。

声に出して歌うことのメリット

 歌には音程があります。普段の会話では使わないような高音や低音。それにリズムや音程。多少音程がズレていても、これらの事を考えて一つのメロディを歌うだけでも身体を使うことには違いありません。たっぷり息を使いながらその部分だけでも声に出して歌うことが腹筋を使うことにつながります。そうすることで、声が滑らかに出るようになるのです。

まとめ

 声は日常生活に欠かせないものです。自分らしいその声を保つために、日頃から歌ってみてください。大きな声でなくてかまいません。息をたっぷりつかって、音程やリズムが多少ズレても気にせず声に出して歌ってみましょう。きっと声の張りも良くなり、かすれたり出しにくいなんてことは減っていきます。継続することを忘れずに!

 

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この記事を書いた人

管理人のアバター 管理人 音楽教室の先生

地方の音楽大学を卒業後、大手音楽教室に10年勤務。現在は独立し個人音楽教室を主宰。元気な男児を育てる母でもあります。
このサイトでは、音楽教室講師としての経験や知識、子供を育てる母親としての子育てお役立ち情報をお伝えしています。

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